Download it in the app信じられないほどの傑作「アウトペイシェント」──発語の失敗に賭けるシューゲイザー:Radioheadが『OK Computer』で社会との乖離を描いたように、あるいは『Kid A』で言葉の解体に向かったように、ħuggenheimは輪郭の溶解に徹底して、人であることをまだ諦めきれない葛藤や、言語的遊戯、ノスタルジーなシューゲイザーをもってして、彼らは言葉が不要になった世界で、なお言葉を選ぶことの愚かしさと美しさを描いてみせる。オープナーのRAD Aはレーダーサイレンの様に酷く響くインタールードとして機能し始め、制度の夢を見るポスト・ラブソング「e Subsidy Act」を筆頭に、対話という欠損と補填「In Your Own Yourselves」、意思の不在への意思の贈与「Wood Wide Web」という粒揃いのトラック群になっている。なんにせよ、後のロックに多大なる影響を与えるアルバム『Outpatient』は、今年最も“黙ること”について喋っているアルバムかもしれない。
- Release Date:May 12, 2025