女性視点で語られるコンセプチュアルな12篇の音と詩。前作の混沌とした世界を走り抜け、新たに紡がれる3作目のアルバムでは、パークの入場ゲートのような場所にいざなわれる「α」から始まったかと思えば、シュルレアリスムに迷い込む「青の国」、バレエ用語で"つま先立ち"を意味する様にまるで踊るように魅せられ、また、旧友から貰ったメッセージも大切に抱える「ポワント」、理屈に合わない苦しみをマドロミの中で歌う「昼に睡るひと」、今作を作るきっかけになった、アルバムタイトルを冠する「12 hugs」、都市の中で全てに苦悩する「メトロポリス」、もしあなたが自分を探しているというのであれば、この曲があなたを見つけてくれる「▶︎」、生と詩の循環に対する哲学的視点で語られる「食事」、星でも神でもなく"あなた"が、と強く歌い上げる「花飾り」、非常な世界で誰かを美しく想う「オルレアン」や、『好きにすればいいよ。』と笑いながらも、過不足なく減り続ける砂時計を横目に歌われるテクノ色が色濃い「メリーゴーランド」、最後はまるで"どこかの国"からでも去る少年少女たちが想起される「@ the crossing」で物語は終わりを告げる。このアルバムは耳に響くだけじゃない、心にも刻まれる。